公開日 2012年12月25日
中国地域産総研技術セミナー in 山口
先の東日本大震災では、多くのものづくり企業の工場や製造現場が被災し、その後にはエネルギー問題で節電の対応にも迫られました。
また、西日本ではコンビナートや工場での爆発事故等も起きました。このような地震や事故等の災害に対し、非常時への備えや対応システムを考える
機会になればということで、今回のセミナーは「防災」をテーマと して開催いたします。
大学等での地震予知や防災システムの研究、産総研の事故の解析研究、そして山口県産業技術センターでの研究成果事例などをご紹介いたします。
さらに産総研中国センターでのバイオマスリファイナリー研究センターで取り組む技術研究等の最新情報も併せてご紹介いたします。
また、地域と産総研の技術的・人的ネットワークを図ることも目的としていますので、多数の方々のご参加をお願いいたします。
日 時：平成２５年１月３０日（水）13:20～17:00（交流会は18:45まで）
場 所：山口グランドホテル（ 山口市小郡黄金町1-1 ）
主 催：(独)産業技術総合研究所中国センター，(地独)山口県産業技術センター
後 援(予定)：中国経済産業局，山口県，国立大学法人山口大学，
山口県経営者協会，(公財)ちゅうごく産業創造センター，
(社)中国地域ニュービジネス協議会，(独)中小企業基盤整備機構 中国本部
定 員：６０名（参加費無料，申し込み順：定員になり次第締め切ります）
交流会 場所：山口グランドホテル内
会費：4,000円（多数ご参加下さい。）
■開会挨拶 （13:20～13:30）
地方独立行政法人 山口県産業技術センター 理事長 山田 隆裕
■産総研紹介（13:30～13:50）
「地域イノベーションハブとしての産総研中国センターの活動」
独立行政法人 産業技術総合研究所 中国センター 所 長 中村 修
■基調講演 （13:50～14:50）
「電磁気現象を用いた地震予知の可能性」
株式会社 早川地震電磁気研究所 取締役社長
電気通信大学 名誉教授，現在客員教授
地震解析ラボ 所 長 早川 正士
地震学会では「地震予知は不可能である」と結論しています。地震学では地殻変動を計測する（地震計、歪み計等）という力学的手法を用いてきました。
この力学的手法は地震予知には不向きであることが近年明らかになりました。
それでは全く新しい、異なる手法を模索すれば良いのでは。神戸地震前後より「電磁気手法」が提案され、ここ２０年にて飛躍的発展を遂げています。
特に、電離層擾乱は地震との因果関係が確立するに至り、その実用化がなされています。これらの現状を紹介いたします。
――― 休憩（14:50～15:00） ―――
■講演１ (15:00～15:50)
「南海トラフの巨大地震等に備える」
山口大学 大学院理工学研究科 環境共生系専攻 教 授
工学部循環環境工学科 附属ものづくり創成センター長 三浦 房紀
山口県が実施している南海トラフの巨大地震に関する被害想定の内容を紹介し、来るべき巨大地震、あるいはその前後に頻発すると考えられる地震に対して
どのように防災対策、事業継続計画を進めるべきかを考えます。
■講演２ (15:50～16:40)
「コンビナートにおける事故例と解析」
独立行政法人 産業技術総合研究所 安全科学研究部門
爆発利用・産業保安研究グループ グループ長 和田 有司
産総研で公開している「リレーショナル化学災害データベース(RISCAD)」とその運用の過程で開発された「事故分析手法PFA」をコンビナートにおける事故の
分析例を交えてご紹介いたします。
■講演３ (16:40～17:00)
「可搬式住居とコンバートEVに対応したエネルギーシステムの開発について」
地方独立行政法人 山口県産業技術センター 企業支援部
電子応用グループ グループリーダー 藤本 正克
今年度、県内企業と共同で開発している可搬式住居（震災等の災害時における被災地域の事務所や仮設住宅建設までの住居としての早期設置型復興支援
ハウス）用エネルギーシステムの概要をご紹介いたします。
[申込み・問合わせ]
参加者の氏名，所属（企業等）名，電話番号を記して，電子メール又はFAXにて１月２２日(火)までに下記にお申し込みください。
（ご提供いただいた情報は当セミナー関連以外に用いることはありません）
担 当：産業技術総合研究所 中国センター 土取，大谷，福山
電 話：082-420-8245， FAX：082-420-8281
電子メール：c-renkei_seminar-ml@aist.go.jp
なお，以下のホームページからも申し込みできます。
http://unit.aist.go.jp/chugoku/even/2013/20130130.html
産総研技術セミナーin山口20130130.pdf(283KBytes)