公開日 2014年12月10日
当センター職員が下記のとおり受賞しました。
受賞者:企業支援部環境技術グループ 専門研究員 細谷夏樹
タイトル:豊北町に由来する新しい磁器製品
受賞内容:下関市豊北町で江戸から大正期に生産された磁器(豊北焼)の化学成分を分析し、
磁器の組成が生産された地区によって異なることを解明した。
さらに、現代でも入手可能な磁器原料を調合して豊北焼の組成を再現し、大正期
に衰退した豊北焼の復興を支援した。
賞の概要:例年、日本と韓国で交互に開催される「International Japan-Korea Seminar on
Ceramics」(日韓セラミックスセミナー)において、前年の発表のうち優秀な若手
研究員の発表を表彰するもので、細谷専門研究員は2013年に北九州国際会議場
(小倉市)で開催された第30回大会で発表した成果が認められ、2014年韓国・ 昌原市
で開催される同セミナーで表彰を受けた。同賞は発表件数約200件のうち、
受賞4名(日本人2名、韓国人2名)。細谷専門研究員以外はすべて 大学の所属で、
公設試験研究機関からは唯一の受賞。
授賞式:日時 2014年11月27日(木) (セミナーは11/26-28)
The 31st International Korea-Japan Seminar on Ceramics の期間中に表彰式
場所 Changwon Exhibition Convention Center (CECO)
(韓国 昌原(チャンウォン)市)
山口県産業技術センターにおける研究との関わり
豊北町在住の萩焼作家(宮田佳典氏)が豊北焼の復興に取り組み始めた際、宮田氏が産業技術センターに
豊北焼の化学組成の分析と組成の再現を依頼された。
この技術相談に対し、センターの支援メニューである受託研究で対応し支援を行った結果、
商品化が達成し、現在、道の駅や展示会等で販売されている。
受賞式の様子
Banquet会場の様子 Byong-Ho Kim氏より若手研究奨励賞を授与される
若手研究奨励賞を授与された4名 若手研究奨励賞の表彰楯