公開日 2025年03月04日
令和6年度に公益財団法人JKAのオートレースによる補助を受け、「アミノ酸分析装置」、「熱分析システム」を整備しました。
これらの機器は準備ができ次第、開放機器として企業の皆様にご利用いただく予定です。
アミノ酸分析装置
【概要】
アミノ酸分析装置は、多種多様なアミノ酸が混合しているサンプル溶液から各アミノ酸を分離し、定量する装置です。サンプル溶液をイオン交換樹脂カラムに通し、移動相の組成、温度等を変えることによって生じる、各アミノ酸の電荷の量の違いによる静電的引力差を利用し、混合物のアミノ酸を分離します。その後、ニンヒドリンという発色剤を加えて 100℃ 近くの反応槽で反応させることによって紫色に発色させ、その強度を可視吸光光度計で測定することにより定量することが可能となります。
【用途】試料中に含まれる複数の生体系アミノ酸を一度に定量できます。 【仕様】測定方式:ニンヒドリンポストカラム誘導体化法 測定成分:生体系アミノ酸(41成分) 【メーカー】株式会社日立ハイテクサイエンス 【型式】LA8080 【使用料】お問合わせください。 |
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熱分析システム
【概要】
熱分析システムは示差走査熱量計(DSC)、動的粘弾性測定装置(DMA)、熱機械分析装置(TMA)の3種類の機器からなり、有機物やプラスチック、セラミックス、金属材料の熱分析を目的とする分析システムです。3種の装置を用いることで単独では困難な、様々な熱的性質の分析が可能となります。
<示差走査熱量計(DSC)部> 【用途】 有機物やプラスチック、セラミックス、金属材料の状態変化による吸熱反応や発熱反応等の相転移を測定します。融点、ガラス転移点、結晶化、硬化点などが測定できます。 【仕様】測定温度範囲:-80~500 ℃ 測定雰囲気:窒素 【メーカー】株式会社日立ハイテクサイエンス 【型式】DSC200
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<動的粘弾性測定装置(DMA)部> 【用途】 高分子材料に周期的な振動荷重を与え、弾性や粘性を温度の関数として測定します。ガラス転移、緩和など高分子の分子運動や分子構造に関する情報を取得できます。 【仕様】測定温度範囲: (通常)室温~600 ℃ (液体窒素使用)-150~600 ℃ 【メーカー】株式会社日立ハイテクサイエンス 【型式】DMA200
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<熱機械分析装置(TMA)部>
【用途】 試料温度を変化させながら、試料の寸法変化を測定します。線熱膨張率やガラス転移点などが測定できます。 【仕様】測定温度範囲:-60~450 ℃ 測定雰囲気:窒素 【メーカー】株式会社日立ハイテクサイエンス 【型式】TMA7100 |
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