公開日 2015年04月20日
3月末、山口県産業技術センター(宇部市)で金属用の3Dプリンターの見学会が開催され、
複雑な形の金属部品を自由に造れる最新鋭機を導入し、地元企業に初めて披露した。
参加したのは、センターの呼びかけで地場の中小メーカーを中心に発足した「やまぐち3D
ものづくり研究会」の約50人で、参加した建築用部品製造メーカーからは「ねじなどの試作品
を金属3Dプリンターで造ることができれば、開発のスピードが上がる」と期待する。
木村悦博企業支援部長は、「従来の鋳造や切削では実現が難しい製品ができるようになる」と
強調する。3Dプリンターを使いこなせれば、中小企業でも環境・エネルギーや医療分野への参
入できるとみている。
やまぐち3Dものづくり研究会の会員は58社・団体に上る。既に導入していた樹脂用と今回設
置した金属用の両方の3Dプリンターを操作する方法を学ぶ。
当面は、センターが会員企業から金属製の試作を募り、製造する。生まれた成果は会員に公開
していく方針で将来的には3Dプリンターの使用を広く開放する考えである。
やまぐち3Dものづくり研究会/山口県産業技術センター産学公連携室